アルバムの製作中、2009年9月という古い写真を見つけました。
もちろん写っているのは2年生の初代フローラ。
とはいってもこの時期は、TEAM FLORA PHOTONICSという
名前はまだ名乗っておらず、草花班の名で活動していました。
草花にLEDを照射するとどうなるのかという素朴な疑問に対して
小細工せずにそのまんま挑戦した結果を、代表の2名が
山形大学で開催された日本植物学会で披露している様子です。
今でこそさまざまな学会が高校生枠を設けていますが
この年の日本植物学会では高校生やNPO団体にも
発表の機会を与えるようになってまだ2年目。
したがって参加した高校も数えるぐらいしかなく、
一般の研究者に混じって発表したのを覚えています。
現在、名農名物といえば3年生によるポスターセッション。
まるでSSHのようなイベントが開催されていますが
この大会に彼らが出場したことがきっかけとなっています。
もちろん初めて参加したメンバー。ポスターってなんだ?
まったくわからずノウハウが書かれた書籍を購入して学びました。
それがやってみると楽しくてしょうがないという感じ。
原稿を持たずに自由にディスカッションする楽しさを知ったメンバーが帰校後
学校に報告したところ、翌年から農業クラブが取り入れ始まったというわけです。
噂を耳にした他の農業高校も見学に訪れ、
今では青森県のすべての農業高校にこのイベントは広がっています。
しかしここ2年間は、本家名農でもコロナの影響でポスターセッションは中止。
現在、経験したことのある在校生はゼロになってしまいました。
研究を楽しむ校風が薄れていくのが心配です。さて新年度はどうなるのでしょうか。