フローラハンターズの女子メンバーが放課後の土肥室にいます。
なぜなら彼女たちは他のメンバーより一足早く、次なる実験計画を立てているのです。
さすがのフローラといえでも初めて取り組む2年生のスタート時は、
いろいろお膳立てをしてあげますが、もう1年間も経験しました。
最終学年となる3年生では、見つけた次なる課題の解決法を
極力自分で考えてもらっています。もちろん悪戦苦闘。
かわいそうですが、これも独り立ちする試練なので頑張ってもらいたいものです。
さて、かつて農業経営シミュレーションという学校設定科目を立ち上げたことがあります。
ありがたいことに今でも複数の高校が採用しています。
生徒たちに畑を貸し与え、自由に生産販売し、農業法人体験をしてもらう科目ですが、
一番のポイントは、斬新な授業の内容以上に先生方の意識改革にあると考えています。
先生方は日頃から教え込むティーチングを繰り返しています。
しかし学習者が体験を通して自ら学ぶには、この習慣が邪魔をします。
待てなくて、ついつい指示や指導をしたくなるのです。しかしここはじっと我慢。
コーチングに徹するのです。コーチングには「求める答えは自分自身の中にある」という
言葉があります。彼らの相談に乗って、いくつかのアドバイスはしますが
最終的に決定するのは学習者本人。そうすることで意欲や責任感が高まるからです。
いくら凄腕の社長がいても、お客様に接するのは末端の営業マン。
社長の指示を仰ぐのではなく、営業マン自身が考えて行動しなければ良い会社にはなれません。
またコーチや監督の指示がないと何もできなかったかつての日本のアスリートも
悪い例としてよく例にだされます。
「農業経営シミュレーション」や「起業チャレンジ」が評価されているのは
そんなコーチングの考え方を高校の科目に取り入れたところなのです。
さあ悪戦苦闘しているメンバーですが、徐々に頭が整理されようとしています。
頑張れフローラハンターズ。女神フローラはきっと見守っているはずです。