テーブルに並んだ容器やスプーン。
何やら美味しそうな料理でも作ってくれそうな予感がします。
でも残念ながら食べるものではありません。
そうです。これが先ほど紙コップに入っていた三和土の材料なのです。
美味しそうな色の正体は土。国頭(くにがみ)マージと呼ばれる沖縄の赤土です。
現在、フローラハンターズはあるところから依頼を受け
赤土で三和土ができるか実験しています。
いつもの真砂土と違って、この赤土は粘土質。
いつもと勝手が違いので、ちょっと手こずりそうですが
先輩が試行錯誤して手に入れたノウハウがあるので、そんなに心配ではありません。
しかしひとつだけチャレンジしているところがあります。
それは骨材となる砂を軽石にかえてみたところ。
軽石は文字通り軽く、砂と違って作業性が高まります。
また沖縄の石垣島では軽石の漂着問題も抱えています。
そんな困りものを骨材にして三和土を作れないか探っているのです。
しかし赤土は酸性の土です。軽石はもろい可能性もあります。
はたして固まるのか、そして耐久性はどうなるのか。
フローラハンターズは今、知的好奇心でいっぱいです。
石垣島は軽石の他に、古くから赤土の流出が問題となっています。
やっかいものをやっかいもので対処する。
いろいろな対策案が生み出されていますが
そのひとつとして提案できればと思い
数ある2022年のテーマに加え、今取り組み始めました。