
学校の書類棚では、再利用できるよう使用済みの封筒が
たくさん入っている引き出しがあります。
お釣りを入れて渡したり、小物を整理する際に何かと便利だからです。
そんな引き出しの中から、とんでもない封筒を見つけました。
それがこの不思議な封筒。使用済みではありません。
実は1996年、青森県で開催された日本学校農業クラブ全国大会で
使われた大会オリジナル封筒です。当時、大会事務局で
この封筒のデザイン担当だったのですぐわかりました。
青森大会は今までの全国大会をそのまま踏襲せず
いろいろなところに遊び的なチャレンジをした大会でした。
今では当たり前になっている大会マスコット人形を登場させたこと、
いつも北の高校から始めていた農業鑑定の出場順を
くじ引きにして不公平をなくしたことなど、それはもう様々あります。
この大会ロゴもそのひとつ。独特な書体のロゴを全大会会場に掲げることにしたのです。
ところが大会は青森県の各農業高校を会場にして開催されたため
各校でこのロゴ看板を作らなければなりません。
したがってフォント名や配色などを細かく指示を出した記憶があります。
当時の文部科学省の教科調査官は、様々な青森大会のアイデアをご覧になり
「これらは教育現場の発想ではない」と驚かれていました。
常識を破ろうと取り組んでいた事務局にとって、これは最高の褒め言葉です。
しかし、よくまあこんな封筒が残っていたものです。
確かにもう使うこともないのである意味、使用済みということなのでしょう。
でも25年経っても考案した作品は、我が子のようにすぐわかるものなんですね。
今日は土曜日、始業式が終わったと思ったらもう週休日となりました。
また今日は1月15日、小正月。各地で豊作を願う行事が行われます。