
今年も名農の松に雪吊りが施されました。
もちろん雪で枝が折れないようにする栽培技術ですが
樹木のてっぺんから放射状に伸びた藁ひもが美しく
兼六園の冬の風物詩などとしてよく紹介されます。
実はこの雪吊りの方式は「りんご吊り」と呼ばれるものです。
明治時代、青森県の津軽地方に導入されたりんごですが
ここは雪深いところ。そこで枝が折れないようにと考案されたといいます。
それが全国に広がったようで、意外と新しい技術だったのに驚きます。
しかし名久井農業高校のある南部地方は雪が少ない地域。
今の時期、枝が折れるほど積もることはありません。
ところが春が近づくと水分を含んだ重い雪が毎年のように降ります。
「春のドカ雪」などと呼ばれますが、
小型の除雪機では飛ばせないぐらい重く
この雪が枝に付着すると折れてしまうことがあります。
県南地方の雪吊りはこの春先の雪への対策なのです。
さて11日はフローラハンターズの出校日。
宿題にしていたFFJ検定用のレポート製作の進捗状況をチェックするためです。
レポート提出は1月下旬、検定は2月上旬。
検定後はすぐ中間考査、そして卒業式と長い間授業はお休みとなります。
さらにハンターズのメンバーは環境システム科の柱のひとつである
配管技能士の国家試験である筆記試験が1月下旬、実技は2月に行われます。
大忙しのメンバー。頑張ってもらいたいものです。