
フローラハンターズのある男子が研究しているのはホウレンソウ。
これは無加温の温室に放置されたもの。つまり「寒締め」栽培です。
ホウレンソウや小松菜はこのように寒さに当てると
グッと甘くなることがわかっています。
理由は糖度を上げて細胞が凍結するのを防ぐため。
自己防衛反応です。これを利用して考案されたのが寒締めホウレンソウ。
東北農業研究センターが20年ぐらい前に開発した
北国の寒さを利用するユニークな栽培法です。
ただ寒さのため、この苗のように成長が止まってしまいます。
彼はベビーリーフという幼い葉を食べるサラダ用商品をイメージしているので
これで問題ないのですが、大きな寒締めホウレンソウを作ろうとすると
寒さを当てる前に収穫できる大きさまで育てておく必要があります。
また1回収穫したらおしまい。収穫後に播種したって寒くて育たないからです。
このホウレンソウも極寒のため、しおれかけているうえ葉が真っ黒です。
低温ストレスでポリフェノールなどが合成されていると思われます。
このように栽培するには長短ありますが
甘く機能性成分も増える寒締めホウレンソウは人気で
この地域では少し高値ですが、スーパーマーケットにも並んでいます。