この箱はいったいなんでしょう。
ニコニコマークのような笑っている顔がついています。
実はこの箱は、昨日紹介した白いリンゴを入れるパッケージ。
リンゴが2個だけ入るかわいらしい箱です。
2009年、白いリンゴを考案したアップルガールズは
このようなパッケージまでデザインしていました。
なぜなら白いリンゴのコンセプトは、贈り手の想いを色で伝えるというもの。
それをこの箱でも表現しているのです。まず口の部分。
「Many Thanks」という感謝のメッセージが描かれています。
もちろん贈り手は自分のメッセージをオーダーすることができます。
さらに面白いのは目の色。この箱は緑と白でできています。
こちらは中に入っているリンゴの色を示しています。
リンゴには赤、黄、緑がありますが、
そこに彼女たちの考案した白を組み合わせることで
赤白はお祝い、緑白はフレッシュ、黄赤は元気など
いろいろな感情を伝えることができます。
この目は箱を開けなくても中身の色がわかるという機能性も備えているのです。
こればかりではありません。中は真っ黒の紙ですが、
エチレンなどを吸収してくれる炭が入っているのです。
強烈な姿が印象的な白いリンゴですが、彼女たちが初めて世に出した時の
商品名は「メッセージアップル」。感謝などの想いはメールではなく
ちょっぴり勇気をもって実際に会って伝えよう。
2個入りのリンゴはそれを後押しするアイテムであるとは彼女たちのメッセージ。
リンゴで人の行動を変えようというアイデアはまさにデザインそのもの。
日本中が大騒ぎし、各賞を総なめした理由は
この秀悦したビジュアルコミュニケーションというコンセプトにあるのです。