先ほどのトマトの生育差の原因を種明かしをします。
これは先日ご紹介したサーモグラフィーで撮影したもの。
真ん中と右のトマトの鉢の中央が赤や白に写っています。
もちろんこれは温度が高いという証拠。
実はこの2つの水耕鉢の中にはヒーターが入っていて
右が18℃、真ん中が確か22℃に加温されているのです。
サーモスタッドで管理されていますが、
おそらく放熱されているので実際は5℃ぐらい低い水温だと思います。
水温はデータロガーで記録されているので、
何℃ぐらいで推移しているのかは後日わかるはずです。
それにしても首から上は同じ冷たい外気に触れているのに
露天風呂のように根が温かだと、なんとか育っているから驚きです。
しかし植物体の温度は、写真からもわかるように
どの株も7℃ぐらいと変化がありません。撮影したのが暖かな日だったため
養液が植物体を温めているところまでは確認できませんでした。
2年前、先代のトレジャーハンターズがホウレンソウで同じ実験を行ったところ、
無加温の区より葉が温かくなっているのを突き止めました。
ホウレンソウはトマトと違い葉が薄く草丈が低いこと、
観察した1月は外気温が氷点下と養液との差が大きかったことなどが
理由として考えられます。現在、フローラハンターズはトマトの他に
ホウレンソウも用いて再実験しています。
最低気温は氷点下。そろそろ目撃できるかもしれません。