
名久井農業高校では「麗岳」という言葉をよく耳にします。
もちろん名久井岳のことです、
例えば生徒会。名農の生徒会を「麗岳会」といいます。
生徒総会ではなく麗岳会総会。こんな風に使います。
さてこちらは「麗岳館」。生徒会館の名前です。
2階建てでコロナが感染拡大する前は、1階は学生食堂。
2階は今も和太鼓で有名な郷土芸能部の練習場です。
でもその昔は合宿所。2階には2段ベットが40名分。
つまり昔の1クラスの人数分が備えられていました。
運動部だけが使うのなら、こんなにベッドはいらないはずですが
これには理由があるのです。かつて名農の1年生は
入学まもない5月ぐらいに2泊3日でクラス合宿をしていたのです。
当時は1学年4学科。したがって春はどこかのクラスが
必ず宿泊していました。そこで行われるのが当番実習。
夕食まで各農場に分かれて農業実習のノウハウを学んでいました。
確か畜産科は朝も実習していたと思います。
ところが実習だけではありません。なんと夜もガッチリ勉強。
それが農業鑑定。ノートを作り毎晩勉強して最終日は模擬テストをしました。
担任、学科の先生はもちろん、農業クラブの役員も手伝うなど
それはそれはハードな合宿をしていたものです。
成績などは時間割外に設定されたの科目「総合実習」で評価されました。
農業の各論は授業で学びますが、実際どのように行われているかを知るには
現場を体験しなければわかりません。
それを学ぶのが「総合実習」という科目の目的だからです。
今の麗岳館はベッドもなく当時の様子をうかがい知ることもできません。
さて昨日は農業関係の検定試験日でした。手ごたえはいかがでしたか?