ヘレボルスの原種のひとつである「ニゲル」の花が咲いています。
数あるヘレボルスの中でも、このニゲルだけは
クリスマスの時期に咲くため、ついた愛称はクリスマスローズ。
この花こそが正真正銘のクリスマスローズなのです。
毎年、本当にクリスマスに合わせたかのように咲くのですが
今回は1ヶ月も早く咲きました。どうしたんでしょう。
よく見ると白い花弁のように見えるがく片などいたるところがボロボロです。
暖かだったので、虫にでも食べられたのでしょうか。
高貴で純白の花が印象的なクリスマスローズの原種「ニゲル」にとって
この姿はかなりみすぼらしいものです。
植物はストレスを受けると、このままでは子孫を残せないと感じるのか
開花が早まることがわかっています。ある研究ではミツバチが葉を傷つけたら
トマトが30日も早く開花したという結果が報告されているそうです。
花粉はミツバチのご馳走です。報告ではミツバチは開花が早まることを
知っているかのように葉を攻撃し、開花してご馳走を手に入ったら
攻撃しなくなったといいます。まるで催促しているかのようです。
もしかしたらこのクリスマスローズも昆虫にかじられ
開花が早まったのかもしれません。
なおまだ攻撃されていない小さな蕾もついています。
クリスマスの花はこちらに期待しましょう。