最も名久井農業高校らしい学科「園芸科学科」が今年度をもって閉科となります。
実は明日、全校生徒と園芸科学科の関係者によって閉科式が執り行われる予定です。
学校再編により、このところ青森県の新聞は閉科式の話題ばかり。
子供が少ないので仕方がないとは思いますが、なんだか寂しくなります。
さて現在、環境システム科に在籍する環境班フローラハンターズですが
前身は2009年に園芸科学科の草花班として結成されたチームフローラフォトニクス。
フローラの独特な研究スタイルや習慣はすべて園芸科学科時代のメンバーによって
確立されたものです。明日閉科式ということなので、少し当時の活動を振り返ってみます。
これは結成から3年後の2011年5月。そうです、あの東日本大震災から
まだ2ヶ月しか経っていない八戸市の種差海岸です。
津波に飲み込まれたサクラソウを救出しようと、青森県に直接かけ合い
フローラの3年生が2年生とともにレスキュー活動を開始しました。
いつもは学校の温室で園芸種の草花を扱っていた園芸科学科が
震災をきっかけに社会に目を向け、
野生植物の保護に立ち上がったとても印象的な活動でした。
この救出活動は青森県や全国のニュースで取り上げられたのはもちろん、
彼女たちの取り組みが番組になったり、国際放送で世界に発信されるなど
大反響を呼びました。チームのところにはダンボール1つになるほどの手紙や
物資、支援金が届いたのを覚えています。
この活動に参加したメンバーは間違いなく机上では学べない
とても大切なものを感じたに違いありません。