ここは名久井農業高校が誇る果樹園。
第1農場といわれる馬淵川のほとりにある広大な農場です。
ご覧ください。たくさんのリンゴがたわわに実っています。
これは晩生のふじ。日本が世界に誇る最高品種です。
なぜなら甘みと酸味のバランスが絶妙。誰もがおいしく感じます。
さらに保存性も高いという農家にとってもありがたい特性があります。
今、青森県はこのふじの収穫が始まっています。
最初に収穫されるのは無袋のふじ。通称サンふじです。
この後、袋を被せて育てた有袋のふじが収穫されますが
同じふじでも栽培法で特徴が大きく変わります。
サンふじは光をたくさん浴びるため色が赤黒くなりますが
甘く蜜が入ることもあります。美味しいさを求めるならサンふじです。
しかし有袋は鮮やかな真っ赤が特徴。美しさを求めるならこちらです。
では保存性はどちらが高いのでしょう。こちらは有袋に軍配。
有袋は無袋より未熟なので貯蔵庫で追熟させながら
夏まで出荷することができます。
その昔、害虫の大発生から果実を守るために考えられた有袋栽培ですが
色づきと保存性を高める技術として手間がかかりますが今も行われています。
ちなみにふじという名で販売されている多くは有袋。
無袋はサンふじと表記される場合が多いのでぜひ食べ比べしてください。
寒い中、名農でも収穫真っ最中です。