初雪が降ってもおかしくないこの時期に
野生種に近い白い実をつけるイチゴが開花しました。
放っておいたところ、このように実が大きくなってきました。
もしかしたら小春日和を利用して
ハチなどの昆虫が受粉してくれたかもしれません。
野生種のたくましさにはいつも驚きます。
さて先ほどイチゴの実と表現しましたが
私たちが食べているところは果実ではありません。
雌しべの基部である花托(かたく)が肥大したものです。
じゃあイチゴの実はどこでしょう。
それはタネだと思っているところ。
あの小さな粒々が1個の果実です。
ではタネはどこにあるのでしょう。
それはもちろん果実の中。
まるでマトリョーシカのように粒々の中に入っています。
赤い実が果実だと記憶していた人は
ひとつずつ部位がずれてくるため
思い込みを修正しなければなりません。ややこしい話です。
名久井岳にも、里にも雪が降りました。
果たして食べられるほどの大きさになるのでしょうか。