
名久井農業高校の文化祭を名農祭といいます。
今年の名農祭は予定どおり10月30日、31日の2日間開催されます。
しかし例年と大きく違うところがあります。
それは一般公開しないこと。新型コロナの感染を避けるためです。
現在はコロナ感染が少し下火になっていますが
収穫販売がメインの農業高校の文化祭はかなり前から準備が必要。
判断する時はまだ感染が拡大した頃だったのです。
農産物相手だと急に進路変更できないため仕方がありません。
農産物販売を期待していた地域の皆様には大変申し訳ありませんが
名農生だけ対象に販売されることになりました。
育てたものを自分で食べてみる。
これは食糧生産を学ぶうえで大切な活動なのでお許しください。
さて全国どこの農業高校の文化祭も
普通高校と違って地域の方のために開催されます。
あくまでも自分たちの学習成果である農産物の販売を通して
評価してもらいたいからです。初めてご覧になる普通高校出身の先生方は
教室展示やステージの出し物が少ないため驚かれますが、これが理由です。
おそらく3年間野菜販売担当のため
一度も校内のステージ発表など見ることなく卒業する
名農生もたくさんいると思われます。しかしこれが農業高校なのです。
では自分たちはいつ楽しむのでしょうか。
それが収穫感謝祭。農業高校だけの独自のイベントです。
かつて農家では今年の作業が一段落すると昔から家族で感謝の食事をする
「農仕舞い」を行いました。収穫感謝祭はこんな行事に根ざしています。
つまり農業高校には地域の方向けと自分たち向けとお祭を2回しているのです。
ところが今年は一般公開なし。みんなでステージを楽しめるかもしれません。
初めて名農生の名農生による名農生のための名農祭が開催されます。