さてこの立派な根は土で栽培したキキョウのもの。
苗を植え付け、わずか半年でこんなにも太く立派な根になりました。
普通なら感激すべきところですが、この姿を見たメンバーはショック。
自慢のMist栽培のものとは比較できないほど大きいのです。
水分を抑えたMist栽培でしたが、それでもキキョウには加湿状態。
やはりキキョウは野山で育つようにできているようです。
2009年に結成して以来、様々な研究にトライしてきたチームですが
いつもいつも思い通りにいくとは限りません。
今までもこのように何度も失敗を繰り返してきました。
でもよく考えると今までの成功率は70%近くもあります。
誰も挑戦したことのないものにトライするのがチームの流儀。
したがってこの成功率は本当はすごいことなのですが、
本人にとってみるとショック。落胆したことと思います。
しかし果敢にトライしたおかげで、この見たことのないMist栽培は
ほとんど養液が蒸発しない超節水栽培であることがわかりました。
容器が密閉されているので、植物の蒸散以外は水がなくならないのです。
またキキョウには加湿ですが、水辺に育つセリにとっては水不足と
植物によって好みが異なることもわかってきました。
ということは適した植物を見つけたら大成功に化けるかもしれません。
水を断つことで糖度が上がるのはトマト。しかし一般的な水耕栽培は
これでもかと水を供給するので水っぽく美味しくありません。
来年はトマトで勝負しようか、キキョウは下部から水を吸い上げる
礫耕タイプの水耕栽培で挑戦しようかなど腐ることなく
次なるチャレンジを計画しています。