
かわいい小型の水耕栽培装置を組み立てているのは
フローラハンターズの男子たち。彼らは水耕栽培装置の養液槽内で
超音波を発生させるとどうなるかという研究を5月から行ってきました。
その結果は予想以上。コマツナやレタスの機能性成分が増えたのです。
機能性成分とは酸化ストレスに対応するために植物が合成する
ポリフェノールやビタミン類などをいいます。
超音波がストレスとなったようでまんまと予想的中です。
またこの地域では認知度も高い「寒締め栽培」との違いと
その理由も合理的に説明できています。
ありそうでなかった超音波栽培。水耕栽培ならでの
付加価値栽培技術となりました。この結果は、来週火曜日に開催される
日本土壌肥料学会で披露されますが、皆さんの反応が楽しみです。
さてまもなく発表という彼らがまた超音波栽培に取り組もうとしています。
実はフローラハンターズの女子が栽培する装置を作ってあげているのです。
なぜなら女子メンバーは水質浄化など環境問題に真っ向勝負してきました。
環境班的にはど真ん中の研究なのですが、
農業高校生としては一度は植物の栽培試験をしてもらいたいもの。
そこで今度は違う作物で同様の効果が起きるか検証しながら
栽培に取り組んでもらうことになったのです。
とはいってももう9月中旬。10月も中旬を過ぎると寒くなります。
それまでに二匹目のドジョウは見つかるでしょうか。