
火星の地表のような乾燥した土。
そこに置かれているボタン電池のようなものは小型の温度計。
春から気温を自動計測してきたデータロガーです。
便利なので、ほとんどのテーマで利用され
各メンバーの実験が終わるたびに回収してきましたが
先週、とうとう最後のロガーが無事回収されました。
ざっとデータを見てみるとびっくり。
なんと夏休みの前半は、温室の気温は50℃を超えていました。
温室内だから暑いのはわかっていますが
いかにお盆前は猛暑だったかわかります。
このロガーの持ち主である主任研究員の女子は今年シーズン2。
1年生のJr.時代から取り組んできたの
まだ2年生ながら貴重なデータをたくさんコレクションしています。
おそらくこれらのデータは3年生にも勝るもの。お疲れ様です。
ただ彼女のテーマは環境班の先輩方の方針を踏襲しているため
乾燥地の開発途上国がターゲット。
そのため農業クラブが求める地域農業を対象した活動と合致しないため、
校内の代表にすら選出されることはまず考えられません。
かつてチームフローラフォトニクスは世界で大活躍し
あんなにメディアに出ているのに農クの大会にはまったく姿を見せない。
果たして本当に実在するのかと他県の農高生たちからいわれたことがあります。
また偶然、他の発表会で出会った農業高校生や先生方は
「本物のフローラを初めて見た」と大興奮。
一緒に写真撮ってくださいといわれ、びっくりしたのを覚えています。
さて彼女の2年間の努力に報いるには、農ク以外の大会でも発表し
結果はともかく第3者から評価してもらうしかありません。
世界に目を向けスポットライトを浴びた環境班も影を抱えています。