環境システム科の2年生が先週播種したハツカダイコン。
4日ほど経つとご覧のように発芽し始めました。
夏休み明けすぐに播種することも考えましたが、あえて1週間我慢。
なぜなら8月20日過ぎはまだ気温が28度ぐらいまで上がると予想したからです。
ハツカダイコンの発芽適温は10〜35℃。
したがって残暑でも芽は問題なく出てくるはずです。
ところが生育適温は15〜25℃と意外に低いのです。
せっかく発芽したハツカダイコンが気持ちよく生育してもらうためには
もう少し気温が下がってからと判断。
しかし授業があるのは週2回しかありません。
せっかく適温になってもその日が雨なら播種できません。
天気図とにらめっこしながら1週間の天気を予想しながらD-dayを設定。
そんな理由から1週間待って9月になる直前に播種したというわけです。
天候に影響を受ける農業では、天気図を読めるぐらいの
簡単な気象の知識は必要不可欠。
そのため、かつては「栽培環境」という科目があったものです。
ところが細分化された科目の見直しが行われ、
文科省の科目リストから消えましたが、
新学習指導要領では「栽培と環境」というよく似た名前で帰ってきました。
再び土壌、肥料、農薬、気象が重要な学習項目として注目されそうです。
当時と違うのは施設園芸、それも植物工場での環境制御も扱うところ。
環境システム科にはぴったりの科目なので採用が決まりました。
そんな新しい学習指導要領に基づいた新カリキュラムが始まるのは
令和4年度入学生から。来年の1年生からです。