このところ最低気温が下がり始めています。
先日は14℃。人によってはストーブが欲しくなる気温です。
肌で感じるのは残暑というよりは確実に秋の訪れ。
吹く風も涼しくなってきました。
そんな初秋の名農のキャンパスで咲いているのが百日紅(サルスベリ)。
正門から見える木は濃いピンクの花ですが
生徒玄関前に咲いているのは、ご覧のような薄いピンク。
最盛期は過ぎましたが、どちらも秋の青空に映えてきれいです。
「苔づける 百日紅や 秋どなり」
芥川龍之介の俳句ですが、この句の百日紅はサルスベリではなく
ヒャクジツコウと読ませています。
「百日紅」は夏の季語、「秋どなり」も夏の季語。
一般に嫌われる季重なりです。
しかしどちらの季語が主役の役割かはっきりしている場合や
同じ季節の季語を重ねて季節を強調させている場合は
季重なりでも良いとされるそうです。
ではこの句はどうなのでしょう。
俳句ブームの今、理解できる高校生も多いのではないでしょうか。