
今年もこの珍しい桃に出会うことができました。
名前は「蟠桃」(ばんとう)。蟠とは輪のように曲がるとか
とぐろを巻くという意味。確かによく見る球状ではなく
上から押しつぶしたような扁平形です。
また「蟠」と書いてワラジ虫と読みます。確かにそんな形になります。
さてこの蟠桃。中国系の桃で仙人が食べる不老不死の果物といわれてきました。
西遊記で孫悟空と猪八戒が食べた不老不死の桃とはこの桃です。
見た目も違いますが、食べても普通の桃とは違います。
もっちりとした果肉が特徴で、熟すと甘い香りがするのです。
この桃を知ったのは同じ2018年8月のストックホルム。
ファイナルフローラとともに水の国際大会に参加した際、
マーケットで見つけました。食べることはできませんでしたが
妙な形が印象に残っていたのを覚えています。
地元に帰ってきた9月上旬、直売所に寄ってみたらまたまた発見。
そこで食べてみたらなかなか面白い味。
そんなことから見つけると食べるようになりましたが
生産量が少ないのか年に1回ぐらいしかお目にかかることはありません。
日本でも福島や和歌山でわずかですが栽培されているようです。
もし偶然出会ったら、ぜひ食べてみてください。
調べて見るとヨーロッパではたくさん栽培されていて
スペイン産のものが広くヨーロッパで流通しているようです。
冷涼なスウェーデン。きっとあの蟠桃もスペイン産だったのかもしれません。