馴化温室の一番奥にある床が地面という不思議な部屋。
その中で明らかに土の色が違って怪しい感じの場所があります。
ここで実験を始めた時の写真があるのでご紹介します。
やはり深さ30cmもの穴がほられていました。
中にはこれまた妙な白い粉が入っています。
これは転炉スラグ。製鉄した際にできる副産物です。
消石灰ほどアルカリ性にならないうえ
カルシウムを含んでいるので農業利用もされている安全な石灰質資材です。
さらに細いコードが何本も見えます。彼らは地下水代わりに水をごく少量出して
カルシウムを溶かす仕組みを作りました。
そして最後はこの上に塩分を含んだ土壌を被せて元に戻しましたが
いったい何をしているのでしょう。それは塩類集積の抑制実験。
チームの女子が昨年のJr.時代に取り組んだ乾燥地の向けの研究ですが
2年生になっても継続。とうとう実用化試験まで漕ぎ着けました。
すでに大型容器を使った実験では大成功。
したがってこの温室を使った試験でも、
容器よりはゆっくりですが同じような結果が出ています。
予定では今月いっぱいで試験終了。
ダントツトップでゴールインしそうです。
今日は2学期2回目の課題研究。セカンドステージへと入ります。