これはカブの種子です。左のカブは「日野菜」。
滋賀県日野町で発見された在来種です。
指ぐらいの太さで細長いため、ダイコンのようです。
以前、生徒が漬物にして販売していましたが
甘さと独特の苦味がとても美味しかったのを覚えています。
では右のカブは何でしょう。これは「津田カブ」。
こちらは島根県松江市の津田地区で栽培される在来種。
甘くて香りがよく、出雲を代表する漬物になるのだそうです。
特徴は、まが玉状の形。太くて短く曲がっている面白い形です。
それにしてもこの2種類の在来種、
首の部分がきれいなピンクで似ているとは思いませんか。
実は島根の殿様が参勤交代で江戸から戻る際、
滋賀の日野菜を持ち帰って栽培したら
こんな形になってしまったというのです。
つまり左のカブから右のカブに変異したんですね。
さてこのカブの種子。かつて生徒が栽培した残りもの。
もう何年も経つので発芽はしないかもしれませんが
面白いのでちょっとまいて見ましょうか。