
この小さな赤い実をつけている植物はなんでしょう。
果実の大きさは5mm程度と極小です。
これがリンゴンベリー。日本でいうコケモモです。
フローラは今まで、研究発表のため2度もスウエーデンに行ったことがあります。
そこで食べるスウェーデン料理に必ず添えられていたのがリンゴンベリー。
ジャムやソースでいただきました。甘酸っぱくてとても美味しいのですが
日本ではまだ一度もお目にかかったことはありません。
それはどうしてでしょう。
今年は豊作の予感がするリンゴンベリーですが
あまりにも果実が小さく、これを加工するため鍋いっぱい集めるとなると
とんでもない数のリンゴンベリーの樹が必要となります。
またそもそも北欧の野山に自生しているというリンゴンベリー。
広い野山を散策しながらブルーベリーやキノコなどと一緒に収穫するのだそうですが
日本では富士山や青森県の岩木山など高山に自生するだけ。
地域そのものが冷涼な北欧と違い、温暖な日本で
高山植物の畑を作ること自体、無理があるのかもしれません。
そんなことで食べてみたい方はインターネットで
輸入加工品が手に入るようなので、ぜひトライしてください。
ところでツルコケモモ という植物がありますが、こちらはクランベリー。
コケモモのリンゴンベリーとは別の植物です。