名農の玄関前にある梅の木の下にたくさんの実が落ちています。
熟して落果したと思いますが、なんだか食べたくなります。
しかし食べられるものかは不明。
なぜなら梅には花梅と実梅の2種類があるからです。
栽培用の実梅はもちろん食べられますが、花を鑑賞するための花梅は
食べられるものと渋くて食べられないものがあるのだそうです。
そんなことでかじってみる勇気がない環境班はいつも眺めるだけです。
さて梅といえば和歌山県の南部高校。南部と書いて「みなべ」と読み
あの日本一有名な梅の品種「南高梅」を作り上げた農業高校として
あまりにも有名です。調べてみると青森県同様、現在は学科改編で
南高梅を生んだ園芸科や生産技術科などはなくなり
「食と農園科」と「普通科」の2学科制になっていました。
しかし私たちも参考にしたいユニークな取り組みもなされています。
まず名農の学科は2類型ですが南部高校は栽培系、加工系、食文化系の3つ。
学科数を減らして類型を多く設けることで、幅広いニーズに応えています。
また栽培系の類型には「ウメ」という科目もあります。
さすがは南部高校。日本一の梅を学べる学校設定科目が残っていました。
また加工や食文化系の生徒たちが腕を磨くカフェも校内に設置されています。
地域の方が来校され、自校製のパンやジャムをコーヒーでいただいてもらい
お帰りには生産系の生徒たちが育てた野菜を買われる。
どうやら生徒たちにたくさんの学習の場を提供しているようです。
超理科生徒の高校生食堂は有名ですが、食材と加工品を自作できる
農業高校なら確かに同じような取り組みができるんですね。
さらに驚いたのが社会人向けの聴講制度があること。
指定された科目だけですが、生徒と一緒に授業を受けられるとはユニーク。
新しい地域密着のスタイルだと思います。
学校統合、学科改編、全国募集などさまざまな課題山積の青森県。
ピンチを楽しく発展的に乗り切る知恵が全国にはたくさんあります。
なお前々日、地元新聞に環境班の受賞記事が掲載されていたそうです。
見逃しました!