環境システム科のイチゴ温室です。この水耕栽培システムは変わっていて、
苗を植え付けるパイプがほぼ垂直に立ち上がっています。
感覚としては石垣イチゴ。実はこれ、観光農園用のシステムなのです。
植え付け部が水平ではなく垂直なので
限られた面責でたくさんの株数を確保できるからです。
また背の低い子供は下、そして大人は上と特別説明しなくても
みんなが同時に収穫できるのも嬉しいところです。
人々の行動を変えるアイデアをデザインといいますが
常識を超えた垂直のベッドは、まさに生産者や利用者の
行動を便利に変えられる優れたデザインなのです。
さてこのイチゴは夏秋イチゴという種類。
一般にイチゴは夏秋は結実しません。
したがってケーキ屋さんは季節が逆の南半球から
輸入したイチゴを長い間使っていました。
そこで品種改良によって誕生したのがこの夏秋イチゴ。
端境期に出荷できるため生産量が増えているといいます。
ただちょっと酸っぱいんです。
でもケーキにはこの酸味がちょうどいいのだそうです。
ところでいつも疑問に感じていましたが、
このイチゴは誰が食べているのでしょう?
気になります。