
チームフローラフォトニクスは花壇用の草花であるサンパチェンスを
水上に浮かべ水質浄化を行う活動に数年間取り組んでいました。
サンパチェンスを育成された(株)サカタのタネさんも
水上で栽培できるコンテナを発表しましたが、フローラは方法が違いました。
サカタさんは土の入ったコンテナを浮かべ底面吸水させる間接的な方法ですが
フローラは直接根を水につけてダイレクトに吸わせる方法。
陸生植物に水につけるとはかなり大胆ですが、
それを可能にするのが事前に行う水中根の発生作業です。
容器に浅く水をはり数週間栽培することで、根腐れを起こさない水中根が発生。
これにより陸生植物でも水上暮らしが可能になるのです。
とはいってもどんな植物でも良いというわけではありません。
ご覧ください。左はミシマサイコというセリ科の多年草。
実験のため2ヶ月も水につけましたが、まったく水中根が生えてきません。
同じセリ科でも水辺に生えるセリとはずいぶん違うようです。
それに比べ右は秋の七草で有名なキキョウ。キキョウ科の多年草です。
こちらは白い水中根が発生しています。
今までフローラは何度もキキョウの水耕栽培に挑戦しましたが失敗。
そもそも日当たりの良い草原に自生する植物。多湿は嫌いなので
半ば今回も諦めていました。しかし今回はエアレーションしながら
焦らず気長に準備したところ、初の水中根が発生。
その甲斐あって現在、水耕栽培に成功しています。
十人十色、植物もいろいろです。