
数日前、青森県の高校再編計画案が公開され大きく報道されました。
長年地域を支えてきた名門校が統廃合される中、
名農はなんとか2学科という現状維持となりましたが
全国募集をする候補校になりました。
県内の子供たちが少なくなった今、これも考えられる選択肢だと思います。
南部町は他の農村同様、人口減少や高齢化などたくさんの課題を抱えています。
しかし県立自然公園を抱え、春から夏まで果物が収穫できる全国有数の美しい里山です。
さらに東京から新幹線で3時間ちょっとで来ることができる観光農業の先進地でもあります。
マーケティング調査はしていませんがコロナ禍の今、多感な高校時代に慌ただしい都会を離れ
長閑な里山に留学して自分自身を磨きたいというニーズは意外にあるのではないでしょうか。
農業体験はもちろん、農家スティ、観光農業、商品開発、夏祭りや地域交流など
南部町ならではの資源を活用した豊かな体験や取得した貴重な資格は
都会に戻った時の力となるからです。しかし田舎の学校の知名度など皆無。
説明会を開いても誰もこないでしょう。
もし成功するとしたら学校と町が本気でタッグを組んで挑む覚悟、
そして町ぐるみで企画する魅力ある戦略立案とスピードある実行力が不可欠。
ハイリスク、ハイリターンの事業は、教育現場にとってはかなり高いハードルとなりますが
たくさんの課題を柔軟に解決できる若者を全国に輩出できるチャンスになるかもしれません。
また将来第2の故郷南部町に戻って来て町を元気にしてくれる人材になることも考えられます。
かつてチームフローラフォトニクスは、八戸市内で数年間開催した
名農紹介イベント「ファーマーズマーケット」のため、
次のようなキャッチコピーとポスターを作ったことがあります。
「フルーツの里で過ごした3年間。育てたのは自分自身かもしれない。」
まさに今までの発想を超えた新しい農業高校のデザインが求めらています。