
その昔、陸(おか)サーファーという言葉が流行しました。
サーファーを気取っていますが、実態はファッションだけ。
海には入らない格好だけサーファーを指す言葉です。
実はフローラハンターズも同じ。農業高校なので太陽の中、
たくましく野外で活動するアウトドア派を気取っていますが、
実際は温室か実験室で活動するというインドア派。
いつのまにか、なんとも情けない活動スタイルになってしまいました。
しかし中にはちゃんと野外で栽培活動しているメンバーもいます。
面白いことに彼らは同じ植物を温室でも水耕スタイルで栽培しています。
そもそもこの植物は露地で栽培するのが当たり前。
つまり彼らは、水耕栽培と露地栽培で
生育がどのように異なるか比較しようとしているのです。
温室と違って露地は手間がかかって大変だと思うかもしれませんが
実際はそうでもありません。なぜなら灌水が不要。
放っておいても雨が降るので、よほどの日照りじゃない限り
まったく水やりが入らないのです。
ところが温室は当たり前ですが雨がまったく降りません。
したがって水耕はともかく、鉢植えなら毎日水やりが必要です。
雨は時に大きな災害を引き起こしますが
植物にとって、ありがたいものだというのがよくわかります。
雨によって水やりの苦労から解放される。
もしかしてハンターズも植物同様、
雨のありがたさを感じているかもしれません。