
古い写真をご紹介します。撮影されたのは2010年11月。
場所は名久井農業高校の会議室。なんと記念すべき
第1回アグリチャレンジ大賞の表彰式の様子です。
サイエンス部門とフード部門の受賞者である地域の小中学生と
その保護者、さらに学校の先生方も来場され広い会議室がぎゅうぎゅう詰め。
前に立っているのはフード部門に入賞した中学生たちですが
注目したいのが一番奥に立っているTEAM FLORA PHOTONICSを
立ち上げた初代メンバー。受賞者にインタビューをしています。
初代メンバーは東京理科大や筑波大学など全国各地で開催されるコンクールに
出場しては数々の賞をいただくなど、まさに絶好調でした。
そんな彼らがたくさんの受賞経験を参考に企画した表彰スタイルが、
子供たちをとにかく讃える演出。このインタビューもそうです。
本人はもちろん、保護者の皆さんはちゃんと質問に答えられるのかハラハラドキドキ。
でも大丈夫。言葉巧みに笑いを誘いながら初代メンバーは答えを引き出していきます。
たくさんのコンクールでいろいろな表彰式に参加してきたフローラだからこそできる
子供たちを主役にする表彰スタイルは皆さんに大好評でした。
この数年後、来場される保護者が70名を越すようになり
会議室から第2体育館に会場を変更。それと同時に表彰の様子も
文化祭に訪れた皆さんが自由にみることができるよう公開イベントとなります。
すると何をやっているんだろうとたくさんの人たちが集まり、ますます表彰式は
盛り上がります。新聞記者さんも取材するほど秀悦なアイデアでした。
さらにフローラたちは文化祭でこの式典以外に自分たちの研究展示場も運営。
たった5名のメンバーに体育館の約半分と教室1つを任せるとは
今考えると学校側もなかなかの太っ腹だったと思います。
マニアというものは自分の興味あるものをコレクションします。
しかしもっともっと突き詰めていくと受け身ではなく自分でやりたくなるものです。
コンクールに応募しては楽しんでいたフローラが、最後は自分で
コンクールを企画運営して地域の子供たちを楽しませる。
まさにコンクルールのマニアのフローラらしい楽しい取り組みでした。
なお高校生が運営するこのイベントは高く評価され、数年前
教育の甲子園と呼ばれる時事通信社主催の教育奨励賞を受賞。
子供たちに差し上げた喜びが、また自分たちの喜びとして返ってきました。