机上にあるのはマグネチックスターラー。
磁石でガラス容器内に入れた金属製の小さな棒を
くるくる回し、液体を攪拌する装置です。
初めて見たときは、自分でやらず機械にかき混ぜさせるとは
なんて怠け者だと思ったものです。
しかし機械がやってくれているうちに次の準備ができるので
今はありがたくその恩恵にあずかっています。
さて容器の中に入っているのはフローラお馴染みのマイクロバブル水。
目に見えないたくさんの微細気泡が入っている特殊な水です。
もうひとつ入っているのはある鉱物。
彼女はこの鉱物に富栄養化した水に含まれる窒素類を吸着させて
水質浄化させる研究を昨年から取り組んでいました。結果は上々。
4月から取り組んできたこともあり、そろそろ終わりに近づいてきましたが、
せっかくなら吸着した窒素を再利用できないかと考えるようになりました。
そこで彼女は鉱物を水洗い。ところがガッチリ吸いつけているのか、
そう簡単に洗っても溶出してきません。
そこで登場したのが懐かしのマイクロバブル。
2011年、東日本大震災で塩害を起こした土壌から塩分を洗い流すのに
優れた効果を上げたチームの秘密兵器です。
もしかしてだけど、この水で鉱物を洗ったら吸着された窒素分を回収でき、
栽培にまた使えるかもしれないと思ってんじゃないの?
使い捨てにしない偉大なる貧乏性。
果たしてもったいない精神が通じるのでしょうか。