農業高校には生徒会と農業クラブという2つの組織が存在し
生徒はどちらにも所属しています。
もちろんどちらも対等な立場で、校内には生徒会室と
農業クラブ室のふたつの部屋があり、そしてふたりの会長がいます。
先日、農業クラブ室に久しぶりに入ってみると
ご覧のように巨大な赤い着ぐるみと目があってしまいました。
リンゴのように見えますが、特産のサクランボのようにも見えます。
リンゴかサクランボかわかりませんが、この着ぐるみのルーツは知っています。
これは青森県で農業クラブ全国大会が開催された時に
作られたリンゴのマスコットが原型。当時の名前はリンリンといいました。
今でこそ全国大会にはご当地マスコットがつきものですが
なんとマスコットが初めて登場したのは青森大会でした。
当時、全国大会事務局を担当していたので、県内の農高生の公募で決まった
大会マスコットのリンリンをどのように活用するか検討したのを覚えています。
大会は式典を含めて5つの会場で同時並行で行われます。
そこで各会場でこのマスコットを着ぐるみにして練り歩くという
アイデアを考えました。統一したデザインは事務局が示し
各校がいろいろ工夫しながら制作してもらました。
手作りのため中には歪んだ形のリンゴもありましたが、
名農が制作したものはとても上手にできていたのを覚えています。
このリンゴは全国大会終了後、名農が再アレンジして校内イベント用に
作り直したものだと思われます。「サクランボ坊や」という名前に聞き覚えがあるので
もしかしたらリンゴではないかもしれません。もちろん「錯乱坊や」ではありません。
後日、農業クラブ役員に聞いてみたいと思います。
今日は令和3年の農業クラブ県大会。
コロナの関係から研究発表など発表部門だけ規模縮小で行われます。