
この緑色の丸い果実がなんだかわかりますか?
これはスグリ 。昔、庭先で摘んで食べたことのある方も多いと思います。
実はこのスグリ 、古臭い食べ物のように感じますがそうでもありません。
西洋スグリはグースベリー、房スグリはカーラントと呼ばれ
健康維持機能を持つことから現在、人気のジャムになっています。
西洋ではスグリがジャムの最高峰だといわれるそうです。
青森県、特に青森市は黒房スグリの産地。
黒房スグリという名だとピンときませんが
カシスといったらジュースにも使われるので皆さんご存知だと思います。
でもこのスグリは房スグリではなく西洋スグリのグースベリー。
違いは枝にトゲがあるかないか。グースベリーにはトゲがあるのです。
グースはガチョウですが、ガチョウが好んで食べる果実という意味ではなく
このスグリで作ったソースがガチョウやアヒルなどの肉料理に
ぴったり合うことから名付けられたといわれています。
さてこの西洋スグリの持ち主はチームフローラフォトニクス。
LEDを照射して機能性を高めたジャムを作ろうと6〜7年ほど前から
育てている実験材料です。研究はすでに終えていて、ブルーベリーなど
これらの果実に含まれるポリフェノールを増やすことに成功し
いくつかの大会で受賞しています。現在は実験に使ったスグリやルバーブが
ブルーベリーと並んで栽培され、後輩のハンターズが時々管理しています。
先日、まだ熟していないこの実を口にして大騒ぎしていたメンバー。
昔の子供と違い、悲しいかな馴染みのない果実になったようです。
この技術を用いた新商品開発の取り組みはまだ。
機会があったら来年でも挑戦してみたいと思います。