ピンクのツツジの花が鮮やかです。
さてこの花、中心部の色が周辺より濃くなっています。
これをネクターガイド、日本語では蜜標といって
花が昆虫たちに蜜のありかを示すサインだといわれています。
しかし昆虫は私たちが見ている可視光線よりも短い波長、
つまり紫外線をメインとして見ています。
じゃあいったいどのように見えるのでしょう。
かつて紫外線だけ透過するフィルターを使って
花のネクターガイドのビデオを生徒たちと撮影していた時があります。
すると色の違いはもっと歴然。さらにフィルターをつけると
花弁に描かれた私たちには見えていないサインが暗い画面の中から
まるで星のように現れてきて、それはそれは感動したものです。
生徒たちが数分にまとめた作品「花たちの宇宙」はNHKで放映された他、
国際大会「東京ビデオフェスティバル」で入賞し
海外の方達に囲まれながら受賞した思い出があります。
大林監督、椎名誠さんなどたくさんの著名人とも歓談でき、
生徒ともども感激したものです。そんなことで花を見るとついつい
最初にネクターガイドに目がいってしまいます。