
2017年、水の国際大会で準グランプリを受賞した
ファイナルフローラのひとつ前の世代である
フローラ9が卒業する前に隠れて校内に植えたクリスマスローズ。
今、そのクリスマスローズガーデンにたわわに実がつきました。
花の中央に餃子のような大きな袋が5つ。
この中に米粒大の種子が入っています。
まだ花に緑色の色素が残っていますが、
もう少し茶色になるとこの袋は口が開き、
周辺に種子を撒き散らすことになります。
その種子が自然界で発芽するのは来年の春。
温室などで栽培しても年明けとまだまだ先の話です。
その間に厳しい夏が来るので種子は、現在休眠中。
たいへんなのは育種家です。せっかく人工交配しでできた種子が
こぼれ落ちては困るので、花全体を茶こし袋で覆ってしまいます。
完熟して飛び出した種子を袋の中でキャッチする作戦です。
かつてチームフローラフォトニクスも育種に挑戦しては楽しんでいました。
今までいろいろな植物研究に携わってきましたが、一番面白かったのが育種。
クリスマスローズ、バラ、プリムラなどに挑戦しましたが、その魅力は魔法。
どんな花が咲くのか、まるで宝くじを買ったようでワクワクドキドキ。
育種の楽しさにいったん取り憑かれたら、なかなか抜け出せません。