
地元のコンビニで懐かしいものを発見しました。
それがこのパン。大きく金農という名前が書かれています。
ご存知、秋田県の金足農業高校とコンビニがコラボした商品です。
金農といえば2018年の夏の甲子園、
現在の日本ハムファイターズの投手である吉田選手の大活躍で
一躍、金農ブームを巻き起こした伝統校です。
当時もコラボ商品が出ましたがこれは新作。
甲子園からしばらく経ちましたが、相変わらず地域には絶大な人気があるようです。
このように地域に愛されている農業高校ですが
最近はどんどん学科が減少し、さらには学校そのものがなくなってきました。
ますます少子化が進みますが、農業県といわれる青森県から
農業高校がなくならないことを心から祈ります。
さて皆さんは北海道中標津農業高校をご存知ですか。
生産技術科と食品ビジネス科の2学科だけの名農のような小さなが高校ですが
研究活動はもちろん、商品開発に長けています。
あれこれ分野を広げず、酪農地帯という地域の特性を活かした
地域密着活動に特化することで成果をあげ続けています。
実は驚くことに、なんと道立ではなく町立高校なのです。
町からは通学費、実習服はもちろん、資格取得の検定料まで全額補助。
生徒たちに町から手厚いサポートがされています。
本気で頑張る農業高校は地域の活性化に大いに貢献します。
つまり町はお金をかけても町の産業存続に役立つと判断し、
学校はそれに応え大きな成果を出しているのです。
「農作物なんか輸入すればいい」という若い人がいますが
このように社会情勢が変化すると、輸入に頼ったフードシステムはすぐ破綻します。
日本人の食糧生産、そして地域の文化継承と活性化を担う農業高校の使命は
単純なそろばんの数合わせだけで担うことはできません。
地域と学校がお互いをもっと有効活用する発展的アイデアが望まれます。