
こちらが環境システム科が所有している簡易光度計。
筆箱ぐらい小さなものですが、お値段は結構するようです。
環境班フローラもなけなしの金をはたいて買った光度計をもっているので
同じような項目の測定は可能ですが、
この装置じゃないと分析できないものがあります。
それが食品に含まれるビタミンCの含有量。
環境班を含め、名農の研究班は成分分析をする際は
比較的安価にやってくれる県の試験場に依頼しています。
とはいっても分析委託の費用というのは高いもので、
ビタミンCは確か1サンプル4千円以上もします。
もし5つの区の野菜のビタミンCを測定しようとするとこれだけで2万円。
もちろん高校の研究班にはそんな予算はありません。
そんなことでフローラは指導者のポケットマネーや
班員がお金を出し合って必要最小限のサンプル測定をお願いしていました。
そこで環境システム科が誕生する際、ぜひにと導入をお願いしたわけです。
フローラが初めてこの装置を使ったのは5年ほど前。
いざ使おうと思い、箱を開けたら英文の説明書。
これには参りましたが、日本の説明書がダウンロードできたので問題はクリア。
しかし次なる課題が発覚。いくら光度計があっても
それを分析する専用の試験紙がなければ測定できないのです。
調べてみるとビタミンCの試験紙はなんと1個7千円以上と高額。
お金のない高校生の研究班。結局ポケットマネーで試験紙を購入する羽目になりました。
「金の切れ目が活動の切れ目」。予算がなければどんな研究もできません。
宝くじでも買いますか。