
たくさんの研究を同時並行で進めているトレジャーハンターズ。
結成時、園芸科学科の草花班に所属していましたが、現在は環境システム科の環境研究班。
名前も研究内容も変化しました。しかし農業高校の研究班であることには変わりません。
そのため現在行なっている研究の半分は植物を用いたものです。
さて彼が取り組んでいるのは薬草の水耕栽培。
メインはミスト(細霧)を用いた薬草の栽培法の確立ですが
比較のためにいろいろなタイプの水耕栽培装置を用いています。
先日、すべての準備ができ栽培がとうとう開始されました。
この日は植え付けて1週間後。心配した装置は正常に作動中。
植物も区によって違いますが、まずまずの状態です。
そこで先日、最初の生育調査が行われました。
調査するのは約25株。それを一人で黙々と行っています。
彼の興味を引いたのは葉緑素計。葉の色を数値化するものです。
購入すると結構高価な機器ですが、なんとこれはいただき物。
実は2009年、初代TEAM FLORA PHOTONICSが結成され
当時珍しいLEDを活用した栽培研究に着手した頃、似たような仲間がいました。
それが生物生産科の野菜班。以前から総合的防除研究に取り組んでいましたが、
突然誕生したFLORAが光研究に着手したことから、彼らも助成金を頂きながら
新たに緑色光を照射して病害を抑えるという研究も始めたのです。
同好会のようなFLORAに比べると、野菜班は広大な圃場も予算もある大組織。
高価な機器をたくさん持っていました。葉緑素計もそのひとつでした。
ともに愛媛大学の見学をしたり、年数回は生徒を連れて学会に参加していましたが
10年ぐらい前に担当の先生が異動され、研究も幕を閉じました。
店じまいする際、先生から機材を受け継いだのがFLORA。
そのお陰で今はフローラハンターズが利用しているというわけです。
機会があったらそんな昔話でも聞かせたいものです。