柔らかな新緑に包まれている名農。
季節は春から初夏に徐々に移ろうとしています。
するとフローラハンターズの本拠地である馴化温室脇の
ブルーベリーにも可愛い花が咲き始めました。
このブルーベリーはその昔、果樹園である第1農場に植えられていたものです。
しかし酸性土壌の環境を作れなかったのかよく育ちません。
そこで果樹園から追われ、今から10年ほど前に
ある授業のために鉢植えされ、この温室そばにやってきました。
ところが悲劇は続きます。担当の先生がまもなく異動され
それに伴って放置されてしまったのです。行き場をなくした流浪の民。
でも親はなくても子は育つというように、それでもブルーベリーは生育します。
そこでそんな健気なブルーベリーに肥料をあげ出したのが
初期のTEAM FLORA PHOTONICS。
自分たちの家である温室の玄関前に捨て子のように放置されたからです。
彼らは管理の代わりに毎年、ささやかな恵をいただいてきました。
生で食べることができる植物をめったに栽培しないFLORAにとって
時には初夏の暑さを凌ぐ爽やかな味として、
そして時には研究費にしようとパック詰しては校内で販売もしました。
それを受け継いだのがトレジャーハンターズ。
酸性土壌のピートモスを足すなどして管理し、これまた恵を享受してきました。
さて今年担当するのは3代目フローラハンターズ。
5月中旬から活動は週1回は土肥室、もう1回は温室になる予定なので
彼らにもこのブルーベリーの存在を知らせ、
管理の代わりに初夏の恵をいただこう思います。