先日、陽気に誘われてたくさんの名農生が農場に出てきました。
ここは園芸科学科の本拠地である第2農場の草花温室あたり。
何やら濃紺の実習服を着た生徒たちが斜面で環境整備をしています。
高校の多くは学年によって運動着の色を変えるのが一般的ですが
農業高校の場合、実習服の色もよく変えます。
名久井農業高校も例に漏れず変えていて、この濃紺は2年生。
ベージュなど今までよく使っていた明るい色ではないため
初めて紺の集団を見たときは、大勢の警察が名農に来たと驚いたものです。
それはともかくここは園芸科学科の本拠地。しかし園芸科学科はもう募集していないので
現在いるのは3年生だけ。じゃあいったい彼らはどこの学科でしょう。
よく見るとフローラハンターズのメンバーがいます。
ということは彼らは環境システム科の2年生ということになります。
園芸科学科は現在の3年生が卒業すると閉科となります。
しかし園芸科学科は名農のアイデンティテーである「環境緑化」を牽引してきた学科。
このまま緑化活動も廃止されると、地域とのつながりも消えかねません。
そこで今まで園芸科学科が扱って来た果樹は生物生産科へ、
草花は環境システム科へと移行されることになったのです。
そんな理由から環境システム科がこの場所の環境整備をしているようです。
おそらくこれから学校の花植えなどの活動も彼らによって行われることでしょう。
何気ない、いつもの実習風景のように見えますが
時代によって大きく方向転換している過渡期ならではの名農の姿なのです。
さて今日は金曜日。本来なら課題研究は行われますが、学校行事のため休講。
恐ろしいことに来週の金曜日も開港記念日で休講予定。
スケジュールにもう余裕はありません。段取りが命です。