4月も後半に入り日増しに暖かくなってきました。
遠くに見える標高615mの名久井岳の雪も消え、
馬淵川のほとりの木々にも優しい若葉をつけています。
さて名久井農業高校には主に3つの農場があります。
校舎から見えるグラウンドの奥が第3農場。
南部太ねぎや苗販売で有名な生物生産科のホームである野菜圃場です。
そして校舎のすぐ下の温室群が第2農場。
こちらには園芸科学科の草花温室と
環境システム科の水耕温室や工業実習等が並んでいます。
では肝腎要の第1農場はどこでしょう。
実は学校から歩いて10分弱の川沿いにあるのです。
なぜなら名久井農業高校はその昔、この川端の地で誕生したから。
しかし度重なる馬淵川の氾濫を避けるため現在の高台に校舎は移転しましたが
南部町の代名詞である果樹園を抱える第1農場だけは
そのまま当時の場所に残っているというわけです。
この農場は長年、生物生産科と園芸科学科の農場でしたが
園芸科学科は今年で閉科。来年度からは生物生産科の管理下に変わります。
昔、旧制高等学校のなかで数字を冠した学校群を
ナンバースクールといいますが、名久井農業高校はナンバーファーム。
「疲れた〜」「川面を吹く風が気持ちいい!」
初めて橋をこえて第1農場まで歩いた1年生たちはいったい何を感じたでしょう。