
園芸科学科の草花温室で見つけた植物。
小さくてかわいい多肉植物です。
サボテンで代表される多肉植物は数が多いうえに似ており
素人ではそう簡単には見分けがつきません。
ただこのバラの花のような形状からみると
ベンケイソウ科の植物だと思われます。
ベンケイソウは水分を貯蔵できる太い茎と葉を持ち
北半球から南アフリカまで広く分布しているといいます。
暑いところに自生するため、光合成をしようと
日中に気孔を開くと水分が逆に蒸発してしまいます。
それを避けるため気温の下がった夜間に二酸化炭素を吸収して貯め
日中に太陽光を受けて光合成するという特殊な光合成システムを持っています。
これをCAM型光合成といいますが、
ベンケイソウの英名Crassulaceaeの頭文字のCが
このCAM型のCになっています。
ところでこの多肉植物は商品なのでしょうか。
もしかしたら生徒や先生方の趣味で育てているかもしれません。
でも植物を学ぶうえで、CAM型光合成をしている植物の実物は
貴重な教材になっているはずです。