
試験管の中に小さな植物が見えます。
これはサボテン。試験管の中に無菌播種したものです。
面白いことに1週間もすると芽が出てきますが
ほとんどは2つのツノを持っています。
この試験管には偶然2粒播種されたのでシルエットが重なってしまいました。
これは前任校で行なったプロジェクトですが
生徒たちは姿形からミニトトロと呼んでいました。
サボテンは双子葉植物。したがってこのツノはサボテンの子葉なんです。
しかしまもなくツノは消えて、葉の代わり棘が出てきます。
種から育てた人しか見ることのできない幻の双葉。
この可愛さにはみんな感激したものです。
実はこの研究をしていた際、砂漠の宝石とも呼ばれるリトープスや
透明の葉を持つハオルチアなどの仲間も同じように試験管内で育てていました。
写真があるはずですが、10年以上前なのでちょっと探せませんでした。
さてサボテンの栽培目的はなんだったと思いますか
サボテン生産や多肉植物の生育特性を探るというものではありません。
ヒントは培地をきれいなピンクや黄色に着色していること。
答えは次回、ご紹介します。