露地植えのイチゴです。
いろいろな資料を見るとイチゴの旬はまさに今。早春となっています。
ところが露地のイチゴは、このようにやっと葉を出し始めたばかり。
一般に知られている旬とはまったく違います。
なぜ春が旬になったのでしょう。それは化石燃料をどんどん使って施設栽培し、
実際は採れない高値の時期に出荷する農家が増えたから。
でも本来のイチゴの旬は、青森では6月頃。ぜひ正しい旬も教えて欲しいものです。
さて名農にピカピカの1年生が入ってきます。おそらく1年生の皆さんは
農業高校ではいったいどんなことを勉強するのだろうと興味津々だと思います。
もしかしたらいきなり、イチゴは果物か野菜かという問題が出るかもしれませんよ。
そんな時、困らないように少しアドバイスします。
園芸学でいう果物とは、木(木本性)の実のこと。
草(草本性)になるものは野菜といいます。
つまりリンゴやサクランボ、ミカンやブドウは果物(果樹)で、
スイカ、メロン、そしてイチゴは野菜ということになります。
私たちの食卓で感じるイメージとはちょっと視点が違うので
そんなあたりも楽しんでください。
なお農業高校の学びの多くは、机上で学んでから実習するのではなく
まず最初に実習を行い、そこで感じた疑問を机上で学び、理解するのが一般的です。
したがって何でもどんどん体験することが理解を深める一番の近道。
遠慮なんかしていたらもったいない。名久井農業高校では
たくさんの好奇心に応える農場というワンダーランドをご用意して皆さんをお待ちしています。
オリエンテーションも終わり、来週から1年生の授業が本格的に始まります。