露地植えのクリスマスローズが開花しました。
「クリスマスなんかとっくに過ぎている!」という方もいると思いますが
これはヘレボルス・オリエンタリスという種類。
クリスマスに咲くヘレボルス・ニゲルという原種とは違う仲間です。
別名は「レテンローズ」。これはレント祭(四旬節)頃に咲くことから名付けられた愛称。
レント祭は3月下旬から4月下旬に行われる復活祭前の約1ヶ月半の時期をいいます。
まさに今がその時。ここは日本ですが、ちゃんと咲きました。
本当であればレテンローズとして売り出せば良かったのですが
日本では馴染みがありません。そこでこれも仲間のニゲルとともに
クリスマスローズの名で普及させたのです。
おそらくレテンローズという名であれば、
クリスマスローズの大ブームはなかったとさえいわれています。
さて、それにしてもワインレッドよりは少し赤みの強い紫と
中央の黄色ががった雄しべや雌しべのコントラストが見事です。
ところがこの花、こんなにきれいなのにみんな下を向いて咲きます。
したがって花を鑑賞する際は、鉢植えにして自分より高い位置に置いて見上げるか、
自分が地面に這いつくばるしかありません。
でも素敵な鑑賞方法があります。それが水盤での鑑賞。
水盤とは浅く底の平らな花器のことで、そこに水をはり花を浮かべて鑑賞するのです。
こうするといつも花は真上を向いているので楽しめます。
水につけたら花が散るのではと心配するかもしれませんが
大きな花弁は実はガク片。散ることはありません。
長い間楽しむことができるので、ぜひチャレンジしてはいかがでしょうか。