不気味な黒い表紙のノート。
チームフローラフォトニクス時代のもので今も倉庫に大切にしまわれています。
よくインディージョーンズなど冒険映画に出てくるのが、財宝が眠る場所を示す古地図。
事件に巻き込まれながらも、謎解きしてお宝に近づいていくのが定番のストーリーです。
実はこのノート。なんとフローラが残していった宝の地図なのです。
全部数えると5〜6冊はあると思いますが、中にはいろいろな研究テーマや
いつ何に使うのかわからないアイデアなどが書かれています。
ところが誰かに見せようと思って書いていないため、解読不能も多数。
中には鉛筆で書いた変な図だけが書かれているものもかなりあります。
そこで、なんとか読み解けるものをリストアップしては、
研究テーマを決める際のヒントになるかと思い、毎年この時期に開いてます。
代々フローラはこんな思いついたテーマを継ぎ足し継ぎ足しで
書きためているので、ノートの中はまるで門外不出の老舗鰻屋のタレ。
どのテーマも面白そうで、誰もがやってみたくなる魅力満載なものばかりです。
2019年、急遽結成されたトレジャーハンターズ 。初めましてと挨拶をしたのがもう4月。
いつもより遅いスタートでした。そこでテーマ探しに頼ったのがこのノート。
いくつかリストアップして、みんな手分けしながら
成功した自分の晴れ姿を想像しながらチャレンジしました。
ところが進む道には落とし穴がいっぱい。呪われたようにみんな次々と迷路に迷い込み脱落。
辛うじて最後のレポート製作まで辿り着けたのは数テーマしかありませんでした。
漫才でいえばネタ帳ですが、チームにとってはまさに「デスノート」。
書かれたことを安易に信じて進むと、ミイラとりがミイラになってしまうのです。
とはいっても水質浄化システム「バイオエンジン」や「サラダふき」、
「光によるカブの肥大促進」などお宝研究がたくさん出てきたのもこのノート。
きれいな薔薇には刺がある。魅力満載で誘ってくるのですが未来は保証しない厄介者です。
さて今日は記念すべき環境研究班の最初の顔合わせ。
4月にジェットスタートを切るために、今年もこのノートが登場します。
魅力に惑わされて何人も倒れた悪魔の道を辿るのか、
はたまた運よく栄光の架け橋を進めるのか。運命の日です。
ちなみに世界グランプリを受賞した「三和土」研究は、
このノートには書かれていないハンターズの完全オリジナル。
ノートの誘惑に負けない強者が栄冠を勝ち取りました。