
園芸科学科といえば、なんといっても花。
昨年から募集停止となりましたが、在校生は花についていろいろ学んでいます。
これは今年度最後の実習で製作したハーバリウムです。
ハーバリウムとはそもそも植物標本のこと。
ガラス瓶の中にドライフラワーを入れ、さらに専用オイルを充填して作りますが
ここ最近、鑑賞用として注目されるようになりました。
確か昨年もこんな楽しい実習をしていましたが、
今年はちょっとひねり技を加えています。
手前の瓶を見てください。上部がランプになっています。
そうです。これに火をつけるときれいなランプになるのです。
これをハーバリウムランプとか植物なのでボタニカルランプと呼んでいるようです。
部屋をちょっと暗くして揺れる炎と浮かび上がる花を鑑賞する。
瓶の下にLEDライトをつけ、瓶そのものをテーブルライトにする。
昔の植物学者が見たらびっくりするはずです。
しかしこれが草花の魅力。食用作物と違ってお腹いっぱいにはなりませんが
人を優しさで包み、温かな気持ちにすることができるのです。
そんな草花の力は、保育園や幼稚園で子供達の豊かな情緒を育てるのはもちろん
高齢者施設などで心を癒すアイテムとして重宝されています。
保育園の先生や福祉施設の指導員はたくさんいらっしゃいますが、
自分で草花を栽培でき、それを上手に活用できる方はまだまだ多くありません。
園芸科学科は長年、そんな人材を育てては地域に輩出してきました。
そんな園芸科学科はまもなく3年生になる皆さんの卒業をもって閉科。つまりあと1年。
すでに草花関連の人材育成は今年から環境システム科へと移行し始めています。
さて今日は名農に新しい先生方が打ち合わせに来校。時代が動いています。