これがボランティア大会で実際にフローラが作ったブース。
先ほど紹介したヒエログリフがど真ん中に掲げられています。
この大きさなら離れた人でも見え、ヒエログリフの左右に立つ
語り部の話を聴きながら、フローラのサクラソウ救出のドラマを
楽しむことができます。また話に耳を傾けてほしいため
写真は正面にはありません。その代わり左右に2枚だけ
とんでもない大きさで掲示しています。
1枚の写真の大きさはベニア板2枚分。縦横180cmです。
左には津波被害を受け、瓦礫の山となった海岸の写真。
右には種差海岸で健気にサクラソウの調査をする女子メンバー。
波の音が聞こえてきそうな大迫力です。大会は夏休み。
大型インクジェットプリンターを貼り合わせて
みんなでワイワイ製作しました。大会は2日間に渡り
さいたまスーパーアリーナで開催され、たくさんの来場者が訪れました。
主催はさだまさしさん。芸能人もたくさん参加するので
フローラのメンバーはこの図を使ってさださん、ももクロさんなど
多くの芸能人の方にメッセージを伝え、またお話することができました。
「我、海岸のハチとならん」とは青森県ともゆかりのある新渡戸稲造氏の
「われ太平洋の橋とならん」をもじったものです。
また語り部のお話を聞いてくださったみなさんには、サクラソウの花形に切った
メッセージカードに記入してもらいました。そしてその花はこのブースの写真に
どんどん貼られ、瓦礫の山をサクラソウに変えていくという演出もユニークでした。
大会の最後、ブースを片付けていたフローラのところにスタッフが来て
「一番印象的な展示でした」と褒めてくださいました。
極力、読ませることを避けて、単純なヒエログリフとインパクトのある写真、
そして語り部の話術でストーリーを伝え、会場の皆さんの力で花を咲かせる。
フローラのアバンギャルドなチャレンジは大成功でした。