先日、素敵なエッセイを引用してご紹介した彼岸団子。
今年も食べることができました。
せっかくなので半分に切ってみると、このように中に餡がぎっしり。
食べるとこれまたエッセイに書いてあるとおり餡のボリュウムと皮の厚さが絶妙です。
大福餅と違って皮はもち米とうるち米の粉を混ぜたもち粉。
したがってフワフワではなくずっしりと重く、感覚はお菓子ではありません。
ただ残念なのは、2日も経つとかたくなって食べられません。
そのため幼い頃は炙って食べた思い出があります。
しかし今はレンチンですぐ戻るので大丈夫です。
さてお彼岸なのでお寺に行ってきましたが、
やはり檀家の方がお供えした彼岸団子がいっぱい並んでいました。
そのうち5分の1ぐらいが緑色のよもぎの彼岸団子。
よもぎは春先に出てくる若葉を摘んでお餅や団子にします。
先人の資料を見ると、春彼岸は若葉を摘んでよもぎの団子を作ることもあったようです。
また秋彼岸には春に摘んだよもぎを乾燥させて保存し、
それを使ってよもぎ団子をお供えすることもあったといいます。
供えられている団子のほとんどがこの白い団子ですが
やはり今でもよもぎの彼岸団子をお供えしている方がいるようです。
眺めてみると少数派ではありますが、明らかにご家庭で手作りしただろうという
大きなお団子もありました。いつまでもこんな風習が残っていてほしいものです。