
水上で白、赤、オレンジの見事な花を咲かせているのは草花のサンパチェンス 。
サカタのタネが開発した大ヒット商品です。
現在はアジアはもちろん、アメリカ、ヨーロッパでも大人気です。
フローラはこの草花の優れた蒸散力に目をつけ、
水質浄化できないかと2013年から研究を始めました。
それがBIO-ENGINE。燃料である池の栄養分を吸収して
ぐんぐん生長しながら水を浄化する姿がエンジンのように見えたので名付けました。
インパクトある素敵な名称なので商標登録すべきとたくさんの方に言われましたが
出願する予算などないため結局しませんでした。
さてこのBIO-ENGINE、研究は代々後輩に引き継がれ
最終的には6年かけてTYPE-Wまで進化しました。
この写真はTYPE4。エンジンであるサンパチェンスに
栄養分をどんどん送り込む硝化菌と菌根菌という2つの微生物を過給器として搭載した
高性能生物浄化システムです。これを完成させた2017年のフローラメンバーの
ユニフォームにはBIO-ENGINE TYPE4と大きく表示されており
2つの過給器を持つことからツインターボという文字や
「powered by Honda」を真似て「powered by Sunpatience」という記載もあったはず。
複数の生物の営みを歯車のように組み合わせて浄化エンジンを作ったため
まるで自動車メーカーのようだといわれましたが、彼らの答えはNO。
エンジン本体であるサンパチェンスは開発せず、チューンナップして
性能を引き出すことに徹したためチューニングチームだと話していました。
自動車好きのメンバーが集まった時代です。