フローラもハンターズも世界大会に出場した経験があることから皆さん一目置かれますが、
その栄冠はとんでもない失敗を繰り返してきた先で偶然出会ったもの。
振り返るとドジした恥ずかしい研究が山ほどあります。
そのひとつがこの試験管の中に入っているもの。
これは山野草のムラサキの根。紫根染めの材料になることで有名です。
また皮膚病などにも効果があるため、昔から高値で取引されいます。
そんなことからフローラのある女子メンバーは、水耕栽培に挑戦してみました。
なぜなら水耕栽培をするととてもよく根が伸びるから。
ところが1年目は湛水の養液につけたら根腐れして大失敗。これにはがっかりです。
そこで諦めないのが女性の強さ。2年目は養液をシャワーのように根に散布して育てる
水気耕栽培でチャレンジ。根が空気にさらされているので根腐れは回避でき
根の生育も土耕栽培よりも少しいい感じ。これはやったと確信した彼女。
収穫調査後、根を試験管に入れた水に浸けてみました。
これは基準となる土耕栽培の根。下の方にきれいな赤紫の色素が滲み出てきました。
この色素が高値で取引されているのです。
そこで今度は水耕栽培で育てた立派な根を浸けました。
するとどうでしょう。まったく色が滲み出てきません。
もしかして?と気がついた時はすでに遅し。
紫根の色素は水溶性。彼女は栽培しながら根の色素をきれいに洗い流していたのです。
そういえば数週間に1回、養液を取り換える際、養液に色がついていたそうです。
成功を確信していただけあってショックで立ち上がれません。
「ドジでのろまな亀」は、堀ちえみさんの「スチュワーデス物語」。
皆さん、事前調査はきちんとしましょう。
さて今日も名農は入試関係で生徒はお休み。休み癖がつきそうです。